歴史から神話へ、豊玉姫伝説の祖母山を行くヽ(^o^)丿

旅行・地域
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 さて九州3座の旅、2日目です。2日目は祖母山です。何故、この名前が付いたのか以前から不思議に考えていましたが、神武天皇のおばあさんにあたる豊玉姫が祀られていることら、この名前がつけられました。祖母山の山頂には豊玉姫が祀られている祠がありました。大阪から来たという登山客は天武天皇のおばあさんが祀られていると言っており、これは間違いなのですが、「天皇」という呼び名が使われ始めたのは天武天皇のときからといわれています。天武天皇の在位期間は673年から686年です。それまでは「大王」と言われていたそうです。004.gif
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 神武天皇やそのおばあさんの豊玉姫が描かれている「日本書紀」では歴史と言うよりは伝説・神話の世界であり、歴史としての信憑性には疑問を投げかける人が多くいることは確かです。
 今年の5月の連休に登った宮之浦岳の神様は天照大神(アマテラスノオオミカミ)の子ニニギノミコトとコノハナサクヤヒメの間にできた「山幸彦」であることを書きました。その山幸彦を見染めた女性こそが豊玉姫です。
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 山幸彦は豊玉姫との楽しい日々を暮らしますが、いずれ山へ帰る日が来ました。しかし、山幸彦を豊玉姫が追って来ました。「私のおなかのなかにはあなたの子どもがいます。産屋を用意してください。そして、決して覗かないでください。」と山幸彦に頼みました。覗かないでくれと言われると、覗きたくなるのが人情です。山幸彦は豊玉姫が子どもを生むところを覗いてしまいます。ところが驚いたことに、そこには一匹の大きなサメが子どもを生み落とそうとしていました。驚いた山幸彦は逃げてしまいます。
 無事に子どもを生んだ豊玉姫の本当の姿はサメであったのです。姿を見られてしまった豊玉姫は子どもを山幸彦の元に残して、ワダツミの宮へ帰って行きました。そのときに自分の乳房を引きちぎり、岩に貼り付けたのが伝説の「お乳岩」であり、自分の妹タマヨリヒメに子どもを育てさせました。
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 その子どもウガヤフキアエズノミコトと乳母であるタマヨリヒメの間に出来たのがカムヤマトイワレヒコノミコト、カムヤマトは「神日本」、イワレは「磐余」は奈良県桜井市中部から橿原市東南部にかけての古地名、ヒコは「彦」で男子をあらわす、神武天皇の本名になります。
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 その神武天皇のおばあさん、母親の姉にあたる豊玉姫が祀られているのが祖母山なのです。祖母山へのルートはいくつもあるようですが、私たちがピストンするコースは北谷登山口(標高1100 m)から登り始めます。北谷登山口へは阿蘇ホテルからバスで三秀台まで行き、そこでタクシーに乗り換えて、向かいます。阿蘇ホテルを6:00に出発し、北谷登山口には8:00に到着しました。
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 いつものように準備体操。「鉄の女」は凄い柔軟性です。体をこれだけ折り曲げてこの笑顔。りょうちゃんならギブアップします。037.gif038.gif
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 登山道は4~5合目まではほぼなだらかなで単調な登りが続きます。
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 三角点に関する説明が田中ガイドからありました。三角点は位置を決める基準であり、日本では東京都港区麻布に位置決めの原点があり、全国の位置を示す緯度・経度が三角法により求められます。独立峰などの山の頂上に三角点が設置されていることが多いのですが、すべての百名山が一等三角点というわけではなく、全国に一等三角点は約1000、二等三角点は約5000、三等三角点は約30000、四等三角点は約70000あります。日本一高い富士山は一等ではなく、二等三角点です。そして一等三角点の石柱の重さは80 kgあるそうです。038.gif
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 合目の標識。1合目から9合目まですべて間隔は0.53 kmで、最後の9合目から頂上までの間隔は0.49 kmになっています。ここまで等間隔で刻まれているのは祖母山だけだそうです。そして、この合目と言うのは富士山が基準になっており、麓から燈明に使う油を運ぶときに、標高が高くなるにつれて、油の重さを軽くするために1合ずつ捨てて行ったと言われています。油を1合ずつ捨てた高さがその合目にあたるそうです。
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 千間平。
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 千間平を抜けると3県境があります(熊本県、宮城県、大分県)。
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 国見峠。目指す祖母山が真正面に見えます。そして空はどこまでも蒼く広がっていました。058.gif
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 9合目から急に斜面がきつくなりますが、頂上はもうすぐです。070.gif
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(掘六平/わさびの花の咲く頃)

(あづみ野うたごえ喫茶/わさびの花の咲く頃)

わさびの花の咲く頃(作詞、作曲:掘六平)

わさびの花は 白い十字架
初夏の風に 笑ってなびく
まだ雪のこる アルプスの
すそ野は田植えの 今盛りなり
こんなところさ 俺たちの村

腰の痛さに ふっと顔上げりゃ
いやにぼんやり 有明山よ
雪に浮き出す 蝶ヶ岳
小腹すいたぞ もうお茶の頃
こんなところさ 俺たちの村

初夏の長日も やがては暮れる
あちらこちらは 夕餉の明かり
泥にまみれて 汚れちゃ居るが
うちに帰れば おしきせもある
こんなところさ 俺たちの村



(中島みゆき/宙船)

宙船(作詞、作曲:中島みゆき、歌:中島みゆき)

その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ
おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな

その船は今どこに ふらふらと浮かんでいるのか
その船は今どこで ボロボロに進んでいるのか
流されまいと逆らいながら
船は挑み 船は傷み
すべての水夫が恐れをなして逃げ去っても
その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ
おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな

その船は自らを宙船(そらふね)と 忘れているのか
その船は舞い上がるその時を 忘れているのか
地平の果て 水平の果て
そこは船の離陸地点
すべての港が灯りを消して黙り込んでも
その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ
おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな

何の試験の時間なんだ 何を裁く秤なんだ
何を狙って付き合うんだ 何が船を動かすんだ
何の試験の時間なんだ 何を裁く秤なんだ
何を狙って付き合うんだ 何が船を動かすんだ
その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ
おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな
その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ
おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな

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“かけこみ寺”“縁切寺”で名高い、鎌倉の東慶寺について、作家の瀬戸内晴美(寂聴尼)がこんな随筆を書いています。

「・・・・・東慶寺の石段は、江戸から駆けどおしで逃げてきた女が、追手につかまるまいとして、息もたえだえに裾ふりみだして駆けのぼったところだという。急坂でもないけれど、江戸から逃げてきたという気持ちの疲れと、駆けた足の疲れで、どんなにかこの石段が、高くけわしく女たちに見えただろうか。
 ここまでくれば、はき物をぬいで、軀よりさきになげあげ、その一つでも門の中に入れば、女の逃避行は有効となり、絶対権力のもとで、かたい尼寺の掟の中にかくまわれることになっていた。・・・・・」(雑誌「ミセス」1982年10月号『女の四季』)

 封建時代、離婚したくてもできない女たちは、この寺にかけこみ、24カ月寺の生活をすれば、縁切証文がもらえるという、大変ご利益のあるお寺でした。いや、それだけの治外法権的寺法を許される格式の高いお寺でした。

 開創したのは覚山禅尼。文永と弘安の2回、“蒙古襲来”の国難を乗り切った北条時宗の夫人です。夫人は、34歳の若さで亡くなった時宗が創建した円覚寺の隣に、出家してこの尼寺を創りました。覚山禅尼は、仏法による“女人救済”を考えて、時の権力をバックに、この独特の寺法をあみ出したものと思います。禅尼は徳治元年(1306年)10月9日、55歳で亡くなりました。

 東慶寺は北鎌倉の松ヶ岡にあるところから、昔から“松ヶ岡”と呼ばれます。四季折々の美しい花と、各界有名人の墓塔があるので有名な名です。

(小学館「一日一話人物歳時記」より)

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(石川さゆり/火の国へ)

火の国へ(作詞:阿久悠、作曲:三木たかし、歌:石川さゆり)

あなたなしでも生きられる
そんな女になりたいと
熱い思いの火の国へ
生まれ変わりに参ります
東京駅から西へ向け

泣かぬ女の
泣かぬ女のひとり旅

雨の降る日はしのび逢い
それが似合いの恋なんて
甘く見えても真実は
若い私をやせさせた
三年三月は重過ぎて

とても背負って
とても背負って行けません

肥後の火の山阿蘇の山
私むかえてくれる山
明日はあなたの想い出も
すべて燃やしてしまいます
未練が眠りをさまたげる

そして夜汽車は
そして夜汽車は火の国へ

そして夜汽車は
そして夜汽車は火の国へ

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そして、ついに頂上に。いつものように鉄人と記念撮影。061.gif
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浦安湯屋のかずさんと友ちゃん夫妻。友ちゃんは帰りの下山ではずっと歌を歌っていました。サラリーマンNEOというNHKのコント番組がお好きなようで、私にも見るように勧めてくれましたがもう番組は終わっているようです。そして、その番組から俳優の沢村一樹や麻生祐未が輩出されたともおっしゃっていました。麻生祐未は最近では「JIN」で橘さき(綾瀬はるか)の母親役を演じた女優さんで、叔母さんは奥村チヨなんだそうです。友ちゃんはなんでもよく知っています。くじゅう山では村田秀雄伝説を教えてくれました。村田秀雄伝説はまた次回のくじゅう山の記事で書きます。
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頂上でお弁当を食べて、風景の写真を撮りました。
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豊玉姫を祀る祠。豊玉姫の正体はサメだったんです。
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ところどころ紅葉も進んでいました。056.gif
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そして再び三角点の場所で田中ガイドによる祖母山オカリナ演奏会がありました。
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登山開始から約7時間30分、15:36に北谷登山口に戻って来ました。途中、私とかずさんは写真に夢中で前を進む隊列からかなり離されてしまいました。037.gif
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(奥村チヨ/恋の奴隷)

恋の奴隷(作詞:なかにし礼、作曲:鈴木邦彦、歌:奥村チヨ) 060.gif


あなたと逢った その日から
恋の奴隷に なりました
あなたの膝に からみつく
小犬のように

だからいつも そばにおいてね
邪魔しないから
悪い時は どうぞぶってね
あなた好みの あなた好みの
女になりたい

あなたを知った その日から
恋の奴隷に なりました
右と言われりゃ 右むいて
とても幸せ

影のように ついてゆくわ
気にしないでね
好きな時に 思い出してね
あなた好みの あなた好みの
女になりたい

あなただけに 言われたいの
可愛い奴と
好きなように 私をかえて
あなた好みの あなた好みの
女になりたい


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帰りのタクシーの中では、田中ガイドとシカ肉、猪肉の上手い食べ方を聞いて、きょうのおしきせは何が出るのかと楽しみにしながら帰って来ました。
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バスの車窓から豊玉姫を祀る「祖母神社」の登山の無事のお礼をしました。
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バスの車窓からオレンジ色の夕陽が見えました。
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九重観光ホテルでのおしきせ。
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馬刺しも出ました。倉本さん、ありがとう。
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またもや手書きの地図で明日のくじゅう山登山の説明をする田中ガイド。
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おしきせを一杯やりながら、田中ガイドのオカリナ演奏会を聴きました。038.gif
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そして、おしきせが終わった後、ホテルのロビーで鉄人のピアノ演奏会、友ちゃんが気分よく歌っていました。
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最終日はくじゅう山に登山します。

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by ryott-ryott | 2011-10-18 01:00 | 九州3座、阿蘇、祖母、くじゅう