カテゴリ:甲斐駒ケ岳( 1 )

紅葉に染まる南アルプスの貴公子、甲斐駒ケ岳を行く

旅行・地域
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 今日は休暇をとりました。左足親指の爪が巻きづめで、皮膚に食い込んで炎症を起こしてしまったため、かかりつけのお医者さんに行って抜爪(ばっそう)してもらいました。実は昨年7月も抜爪しており、今回もまったく同じ箇所でした。昨年は雌阿寒・斜里・羅臼のツアー前日に抜爪し、翌日、北海道に行ったのを覚えています。
 お医者さんは巻き爪は癖になるとおっしゃり、爪を切るときに深爪をしないこと、普段きつめの靴を履かないことなどの注意を受けました。そして少しでも痛くなったときに、すぐに医者に診てもらえば、抜爪をせずに処置だけで治ることがあるそうです。
 抜爪した今週末の3連休はアミューズで東北3座(八幡平、岩手山、早池峰山)に行ってきます。台風19号の動きが気になります。058.gif
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 さて9月28日(金)~30日(日)、南アルプスの甲斐駒ケ岳と仙丈ヶ岳に行く予定で北沢峠へと向かいました。29日(土)は好天に恵まれて秋の甲斐駒ケ岳の山歩きができましたが、翌日の30日(日)に予定していました仙丈ヶ岳は登山することができませんでした。
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 台風17号が速度を速めて、日本列島を北上しており、日曜日午後のバス運休を山梨交通バスがいち早く決定したためです。私は折角なので、もう1泊長衛荘に宿泊して、翌朝、北沢峠を出発しようと考えましたが、小屋のスタッフが「降水量によっては南アルプススーパー林道が閉鎖されて、広河原から甲府へ戻ることができなくなる可能性がある。」と言うので、仕方なく、大慌てで帰り仕度をして、15時30分発の最終バスに乗りました。甲斐駒ケ岳の下山中は早くスープカレーを食べながらビールを飲みたいと考えて降りてきましたが、楽しみにしていたビールを飲むこともなく甲府まで戻ることになりました。台風で登山ができなかったのは今年ははじめてでした。

 9月28日(金)は北沢峠までの移動になります。朝9時30分発の特急かいじ号に乗り、甲府へと向かいます。平日ですが車中はそこそこ人が乗っていました。
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 甲府駅前、意外と大きな街です。
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 バスターミナル6番線から広河原へと向かいます。12時00分発のバスに乗り、広河原に着くのは13時58分です。運賃は2000円でした。
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 バスの車内。
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 バスの車体に描かれている金魚はあまり可愛くありません。
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 芦安駐車場からトミーさんと青柳さんが乗ってきました。13時58分に広河原に到着。目の前の建物は昨年、北岳に行ったときに来た広河原インフォメーションセンターです。
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 広河原から北沢峠までのバスに乗り換えました。北沢峠まで25分、運賃は750円です。
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 今日と明日の宿は、長衛荘です。とてもきれいな山荘でペンションのようです。038.gif
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 長衛荘の前で記念撮影。(トミーさんのブログからもらいました)。
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 長衛荘の前でビールで乾杯していると、学校の先生であるという二人の男性が私たちの隣で飲み始めました。私が柿の種を差し上げると、ビールをくれました。明日は私たちと同じく甲斐駒ケ岳に登る予定であり、甲斐駒ケ岳の頂上でトレイルランの選手と待ち合わせをするとおっしゃっていました。そのうち一人の方はこの春に教師を定年退職して、今は一人で百名山を目指しているそうであり、私を見て「同じデブ同志、一緒に百名山を目指しましょう。」と大変に失礼なことを言っていました。後で写真を見せますが、この元教師のほうが、いい歳、りょうちゃんよりもはるかにだらしなく太っています。037.gif
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 夕飯は5時ちょうどからで、この日、長衛荘に泊まっているお客さんは10人いなかったと思います。
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(第88回安曇野歌声喫茶/ねがい)

ねがい(作詞:広島市立大州中学校3年生有志、作曲:たかだりゅうじ)

もしもこの頭上に 落とされたものが
ミサイルでなく
本やノートであったなら
無知や偏見から 解き放たれて
君は戦うことを やめるだろう

もしもこの地上に 響き合うものが
爆音ではなく 歌の調べであったなら
恐怖や憎しみに とらわれないで
人は自由の歌を 歌うだろう

もしもこの足元に 植えられたものが
地雷ではなく 小麦の種であったなら
飢えや争いに 苦しまないで
共に分かち合って 暮らすだろう

もしもひとつだけ 願いが叶うならば
戦争捨てて 世界に愛と平和を
この願いかなうまで 私たちは
歩み続けることを やめないだろう

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 海軍提督のネルソンといえば、イギリスの国民的英雄の一人で、ロンドンのトラファルガ広場には、彼の勇姿が立派な銅像として建立されています。

 ネルソンは、1758年9月29日、イギリスのノーフォーク州で生まれました。13歳で海軍入りしましたが、有名になったのは1793年、地中海艦隊の艦長になってからです。

 翌年、コルシカ島攻略では右目を失い、97年のカナリア諸島の海戦では右腕を失いました。98年には、エジプト遠征中のフランス軍の補給路を断ち、ナイル河港のアブキール湾を攻めて、フランス艦隊を全滅させました。

 1803年、フランスと戦争が再発し、彼は再び地中海艦隊司令長官として出動しました。ツーロン港に集結していたフランス・スペイン連合艦隊を封じ、さらに1805年、トラファルガ沖の海戦では、この連合艦隊に壊滅的な打撃を与え、イギリスに勝利をもたらしました。この海戦に際し、彼が全艦に発した信号は次の通りでした。

 「イギリスは、各員が、その義務を果たすことを期待している」そして彼は、この海戦で戦死しました。「神はほむべきかな、わたしはわたしの義務を果たした」とつぶやいて息絶えたといいます。47歳でした。遺骸はセント・ポール寺院に葬られました。

 この英雄も、人気の割にひんしゅくを買ったのは女性問題でした。ナポリ駐在の若い公使夫人エマと恋に落ち、妻と離婚してエマと結婚しました。

 ネルソン戦死後、未亡人となった美貌のエマは、またたく間にその遺産を浪費し、カレーへ逃げて、そこで落ちぶれて死んでいきました。

(小学館「一日一話人物歳時記」より)


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 翌朝、先生たちは午前3時に長衛荘を出て行きました。私たちは朝弁当を長衛荘で食べてから、午前5時30分に出発しました。まずは仙水峠へと向かいます。写真は仙水小屋。
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 仙水峠と向かう道は大きな岩がごろごろしています。
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 左手にこれから向かう甲斐駒ケ岳の摩利支天が見えました。
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 仙水峠から見た風景。雲海の中に関東の山々が見えました。朝、暗いうちに出発して行った人はこの仙水峠から朝日を見たのではないでしょうか。
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 振り返ると仙丈ヶ岳が見えます。
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 仙水峠から約1時間、急登を登り、駒津峰へ向かいます。写真は先週行った塩見岳です。
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 鳳凰三山、地蔵岳のオベリスクが見えます。
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 アサヨ峰の後ろから富士山が見えました。
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 午前8時50分に駒津峰に到着。
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 西に目をやると中央アルプスの峰々が見えました。一番向こうの稜線の中央の山は乗鞍岳です。手前の双児(ふたご)山の山頂に人が立っているのがわかります。
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 岩峰の鋸岳。鋸岳を経由して甲斐駒へ向かうルートは上級者コースだそうです。
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 仙丈ヶ岳のカールがはっきりとわかります。
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 駒津峰から見た南アルプスの貴公子、甲斐駒ケ岳。紅葉に白い山容がよく映えています。
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 南アルプスの峰々、手前の栗駒山の後ろから北岳、間ノ岳、塩見岳。
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 駒津峰を少し下って行き、奇岩の六方岩に出ます。ここからいよいよ甲斐駒ケ岳の本峰へと迫ります。
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 直登コースと巻き道コースがあり、直登コースは上級者コースということで、初心者のりょうちゃんたちは巻き道コースで頂上を目指しました。
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 巻き道コースから見上げた甲斐駒ケ岳の白い岩壁。
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 こんなところに1本だけダケカンバが生えています。038.gif
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 鳳凰三山の向こうに富士山が見えます。
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 甲斐駒ケ岳は花崗岩からできており、白い砂漠を登って行くという感じです。
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 八ヶ岳も見えました。
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 最後の斜面を登り、午前10時20分に甲斐駒ケ岳の山頂に到着しました。長衛荘を出発して3時間50分が経過していました。下のほうを見ると、先生たちが頂上で待ち合わせをしているというトレイルランの選手が上がってきているところでした。038.gif
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 青い空に秋の雲。頂上の様子。
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 いつものように頂上で記念撮影。いい歳、りょうちゃん、日本百名山47座目です。038.gif
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 そしてトレイルランの選手とも一緒に写真を撮っていただきました。この方は山本健一さんといって、韮崎工業高校の先生をする傍らで、2009年の国際的なトレイルランレース「ウルトラトレイル・デュ・モンブラン」で総合8位になった有名な選手です。一番右に写っている太ったおじさんは長衛荘で知り合った学校の先生で山本健一さんとは先生仲間とのことです。先生たちは午前3時にヘッドランプをつけて長衛荘を出発し、午前7時30分に頂上に着いたそうです。そして山本健一さんが上がってくる10時30分までの3時間も頂上で待ち続けたとおっしゃっていました。その間は風を避けるようにして岩場の陰で寝ていたそうです。037.gif038.gif
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 頂上の岩の上でポーズをとるトミーさん。038.gif
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 北に目をやると八ヶ岳が見えます。
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 鳳凰三山の向こうに見える富士山の上には傘雲が掛かっていました。台風が近づいているということでしょうか。057.gif
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 頂上で先生たちとまた長衛荘で酒を酌み交わす約束をして、私たちは一足先に下山し、摩利支天に立ち寄ることにしました。
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 花崗岩の岸壁が迫ってきます。花崗岩は、無色透明の石英、長石が主成分であるため、白くキラキラと輝いています。黒く見えるのは黒雲母などの有色鉱物です。
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 摩利支天の頂上には午前11時20分に到着しました。摩利支天からの景色も絶景でした。
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 摩利支天から見た鳳凰三山とその後ろに富士山が見えます。やはり富士山には立派な傘雲がかかっています。青柳さんと一緒に摩利支天様に「明日も天気にしてください。」と神頼みしましたが、その願いも見事に打ち砕かれました。
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 摩利支天からは黒戸尾根の南側の大岸壁を見ることができます。甲斐駒ケ岳の頂上からは決して見ることはできません。
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 正座をして大岸壁の写真を撮る青柳さん。この向こうは奈落の底です。りょうちゃんは腰が引けて、真似できませんでした。038.gif
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 摩利支天の前で記念撮影。(トミーさんのブログからもらいました)。
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 摩利支天の上にもコケモモの実がたくさん成っていました。トミーさんが入れてくれたコーヒーの飲み、コケモモの実を口いっぱいに頬張りました。037.gif
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 摩利支天からの帰り道、甲斐駒ケ岳の南の切れ落ちている白い大岸壁。
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 奇岩群。龍の頭に見えます。
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 先端がすっぱりと切れている岩。花崗岩はもろくて風化しやすいのでさまざまな奇岩群を見ることができました。
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 恐竜の背中を思わせる岩。
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 六方岩まで戻ってきました。午前12時20分。
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 鋸岳の先端部の向こうに北アルプスの槍ヶ岳の穂先が見えます。
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(掘六平/わさびの花の咲く頃)

(あづみ野うたごえ喫茶/わさびの花の咲く頃)

わさびの花の咲く頃(作詞、作曲:掘六平)

わさびの花は 白い十字架
初夏の風に 笑ってなびく
まだ雪のこる アルプスの
すそ野は田植えの 今盛りなり
こんなところさ 俺たちの村

腰の痛さに ふっと顔上げりゃ
いやにぼんやり 有明山よ
雪に浮き出す 蝶ヶ岳
小腹すいたぞ もうお茶の頃
こんなところさ 俺たちの村

初夏の長日も やがては暮れる
あちらこちらは 夕餉の明かり
泥にまみれて 汚れちゃ居るが
うちに帰れば おしきせもある
こんなところさ 俺たちの村



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 そして駒津峰まで戻ってきました。13時00分。駒津峰から見る甲斐駒ケ岳はやはり美しいです。
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 アサヨ峰の後ろの富士山。先ほどの傘雲が消えていました。私たちの願いが摩利支天様に通じたのでしょうか。
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 下山は仙水峠を経由せず、双児(ふたご)山を経由して北沢峠へと向かいました。
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 駒津峰の上に甲斐駒ケ岳のてっぺんが見えています。
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 13時50分に双児山に到着。標高2643 m。
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 双児山から樹林帯に入ってしまうので、双児山から見る甲斐駒ケ岳が見おさめになります。緑と紅葉の駒津峰の向こうに青空の下、白い貴公子がそびえます。
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 南に目をやると北岳、間ノ岳、塩見岳が見えます。この南アルプスの峰々もここで見おさめになります。
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 約1時間20分ほど樹林帯を下り、15時過ぎにようやく北沢峠に帰ってきました。早く生ビールとスープカレーを食べたくて仕方がありませんでしたが、長衛荘で宿泊手続きをしているトミーさんから衝撃的な通告がありました。冒頭にも紹介した通り、山梨交通バスが日曜日の午後のバスの運行をすべて運休するということを決定したということです。台風17号が速度をあげて、日本列島を舐めるように縦断し、こちらに迫っているためでした。天気予報では北沢峠は今夜から雨が降り始めるとのことでした。明日、日曜日の午前の最終バスは11時15分であり、標高3033mの仙丈ヶ岳に登って、とても午前中に戻ってくることができないので、残念ながら仙丈ヶ岳の登攀は断念せざるを得ませんでした。
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 青柳さんはすぐに帰ることを決めました。私は、明日の午前中バスがあるならば、長衛荘にもう1泊して朝のバスで帰ることにしようと思いましたが、降水量が多くなると広河原からのバスがすぐ運休してしまうということを聞き、帰ることにしました。大慌てで、長衛荘にデポした荷物をザックに入れて、3人で15時30分の最終バスに乗り込みました。そういえば、頂上で酒を飲むことを約束した先生方の姿も長衛荘にありませんでした。先生方は摩利支天に寄らなかったと思いますので、私たちよりも早く下山しているはずであり、山荘で同じことを聞いて、帰路に着いたのでしょう。
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新橋二丁目七番地
作詞:田久保真見、作曲:杉本眞人、歌:あさみちゆき


うすい座布団 一枚で
地べたに座って 四十年
時が流れて 人が流れる
濁流うねる この都会(まち)で
流されまいと 流されまいと
小石のように うずくまる
靴を磨けば こころも晴れる
今日も元気に がんばって
雨の日も 風の日も
新橋二丁目 七番地

こんな私に 出来たのは
一生懸命 生きること
秋の夕暮れ ひとつため息
赤チン色の 赤ちょうちん
一杯飲めば 一杯飲めば
人間なんて 立ち直る
靴の汚れは 心の汚れ
夢も磨けば また光る
雨の日も 風の日も
新橋二丁目 七番地

明日はきっと 明日はきっと
いいことあるさ 大丈夫
つらい気持は 靴みりゃわかる
今日もあなたは がんばった
雨の日も 風の日も
新橋二丁目 七番地


 
3連休は東北3座に行ってきます。060.gif060.gif

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by ryott-ryott | 2012-10-02 14:06 | 甲斐駒ケ岳 | Comments(2)