カテゴリ:鳳凰三山( 1 )

紅葉燃ゆ小春空にそびえる法皇山、白砂青松の鳳凰三山を行く

旅行・地域
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 10月19日(金)~21日(日)、アミューズで初心者のための山歩き教室「ゆったり紅葉の鳳凰三山」に行って きました。鳳凰三山は通常は1泊2日だそうですが、1泊2日のツアーは催行中止になっていました。
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 鳳凰三山とは、地蔵岳(標高2764 m)、観音岳(標高2840 m)、薬師岳(標高 2780 m)の総称になっており、出家して法皇となった孝謙天皇が、使いの者と奈良田に滞在中に芦安から登ったことから法皇山の名前がつき、現在の鳳凰山になったと言われています。初日、南御室小屋に泊まりましたが、その名前の「南御室(みなみおむろ)」という名称もその時の名残だそうです。しかしながら、その翌週に伊吹山・恵那山ツアーで泉田さんにそのことを話したら、法皇が登ったのは云い伝えであり、初めて登ったのはあのウェストンであり、地蔵岳のてっぺんに投げ縄をかけて、登ったと教えてくれました。確かに、深田久弥の「日本百名山」鳳凰山のところに詳細に記載されていました。

 今回の鳳凰三山のツアーは3日間とも快晴でした。過去に2泊3日のツアーに参加して、3日間とも雲一つない快晴であったことは記憶にありません。3日間とも雨であったことは何回かありました。この週の初めには台風21号が日本列島の東側沿岸を舐めるように北上するという天気予報であり、ツアーはおそらく中止になるのではないかと心配しましたが、うまく逸れてくれました。058.gif

 平日朝のりんかい線は誰も乗っていません。午前6時7分大井町発のりんかい線の車両の中です。
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 新宿の朝は雲が多くありました。ここからバスに乗って、まずは芦安まで向かいます。参加者は11名、ガイドは千田さん、サブは中野さんで総勢13名でした。
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 バスの車窓から見た白峰(しらね)三山の間ノ岳。
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 鳳凰三山も見えました。
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 空には雲ひとつありません。
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 芦安から乗合タクシーに乗り換えて、夜叉神登山口まで向かいました。午前10時00分に夜叉神登山口から登山を開始、単調な登りから始まります。
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 夜叉神峠には午前11時過ぎに着きました。白峰三山は白く雪化粧をしており、通過して行った台風が降らした雨が雪になって、白峰三山の初冠雪になったそうです。
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 日本第二の主峰、北岳。今回の鳳凰三山ツアーでは終始、雄大なきただけを見ながらの山歩きとなりました。
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 夜叉神の山荘。
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 マユミの実がなっていました。
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 向こうに見えるのは、「大崖頭」です。
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 時折、急登もありましたがおおむね単調な登りが続きます。
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 登山道の東側には雄大な富士山も見えました。
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 初日は山火事跡地から苺平を通って、辻山を巻いて南御室小屋まで向かいます。山火事跡地は昭和36年(1961年)に山火事になり、焼け野原になったそうです。写真はその跡地で、私たちが訪れた時は木々が紅く紅葉していました。
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 苺平を15時過ぎに通過しました。
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 16時過ぎに本日の宿泊先である南御室小屋に到着しました。
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 南御室小屋の夕飯。夕飯時に恒例の自己紹介がありました。今回、鳳凰山で百名山100座目を達成される方がお一人いました。また、わざわざ札幌から参加している方もいらっしゃいました。038.gif
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 消灯20時まで缶ビールとワンカップで乾杯しました。068.gif
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(第88回安曇野歌声喫茶/ねがい)

ねがい(作詞:広島市立大州中学校3年生有志、作曲:たかだりゅうじ)

もしもこの頭上に 落とされたものが
ミサイルでなく
本やノートであったなら
無知や偏見から 解き放たれて
君は戦うことを やめるだろう

もしもこの地上に 響き合うものが
爆音ではなく 歌の調べであったなら
恐怖や憎しみに とらわれないで
人は自由の歌を 歌うだろう

もしもこの足元に 植えられたものが
地雷ではなく 小麦の種であったなら
飢えや争いに 苦しまないで
共に分かち合って 暮らすだろう

もしもひとつだけ 願いが叶うならば
戦争捨てて 世界に愛と平和を
この願いかなうまで 私たちは
歩み続けることを やめないだろう

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 ”ワンマン宰相”といわれ、戦後の日本の復興期を、強烈な個性によるリーダーシップを発揮して、今日の日本の平和をもたらした、吉田茂元首相は昭和42年(1967年)10月20日、89歳の天寿をまっとうして亡くなりました。

 昔から、人間の評価は「棺を蓋(おお)いて事定まる」といわれます。この人ぐらいその言葉のあてはまる人は、戦後その例を見ることはないでしょう。死後、国葬の礼を遇され、h挿話56年(1981年)には、生誕百年記念として、宮城外苑西ノ丸公園内に立派な銅像が建てられました。

 生前こよなく愛して住んでいた大磯の吉田邸は、現在大磯プリンスホテルの別館旧吉田邸として保存されています。まだ一般公開はされず、外国の賓客との会談や、VIPの視察場所として用いられています。

 当時、重要会談や閑談がなされた、応接間、ローズルーム(ダイニングルーム)、欄の間(温室)はそのまま残され、戦後史の一面を伝えています。吉田邸の内門は別名「講和条約門」と呼ばれています。昭和26年(1951年)、日本講話条約締結を記念して建てられたものです。

 思い起こせば、あのサンフランシスコ平和条約が結ばれる以前、アメリカ、英仏などとの単独講話か、ソ連、中国を含めた全面講和かで、国内世論は大きく二つに分かれました。社会党、共産党はもとより、進歩的学者、評論家、新聞は一斉に、吉田首相の単独講話に反対しました。

 しかし、外交官としての国際感覚、日本の将来を考える政治家としての先見性と決断力は、反対を押し切っての単独講話を実現させました。

 GNP世界第二位の日本の復興は、この吉田茂の指導力があったればこそです。

(小学館「一日一話人物歳時記」より)


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 2日目、いよいよ鳳凰三山にアプローチします。今日も朝から雲一つない快晴です。気温は氷点下を記録していたと思います。暑がりのりょうちゃんも、この朝の空気は冷たく感じました。
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 ゆったりコースなので朝7時00分に出発。朝日に照らされながら、南御室小屋の後ろの登山道を登っていきます。
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 約1時間ほどで樹林帯を抜けると、再び白峰三山、仙丈ヶ岳の南アルプスの主峰が目の前に現れます。
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 東側に目を向けると、雲海から富士山が頭を出していました。
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 進む方向には薬師岳、観音岳が控えています。花崗岩の白い砂漠を歩いて行きました。
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 一番奥に見えるのは悪沢岳だそうです。
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 鳳凰三山の先峰、薬師岳が見えました。
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 薬師岳小屋の前でウソという鳥が木の実を食べに来ていました。近くで写真を撮っても食べることに夢中で、まったく逃げようとしませんでした。
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 薬師岳の前は花崗岩の白い砂漠の庭園です。この庭園からも白峰三山を見ることができます。
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 八ヶ岳が見えました。
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 鳳凰三山の主峰、観音岳へ向かいます。
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 振り返ると薬師岳の向こうに富士山が見えました。
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 午前10時30分、観音岳に到着。
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 観音岳で記念撮影。
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 青空の下、皆さん笑顔での記念撮影。その後、観音岳の山頂で早いお昼ご飯を食べました。
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 観音岳から見た地蔵岳。その向こうには甲斐駒ケ岳がそびえています。
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 鳳凰三山のトリを務めるのは地蔵岳です。まさに白砂青松の鳳凰山を歩いて、地蔵岳に向かいました。
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 最後の小さなピークを超えると、地蔵岳のオベリスクが目の前に迫ってきます。
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 賽の河原から見た甲斐駒ケ岳。賽の河原のお地蔵様は子宝地蔵で、子どもがほしいと願う人たちが、賽の河原にあるお地蔵様を持ち帰り、子どもが授かると、お礼に再び賽の河原に新しいお地蔵様を安置しに来る風習があったそうです。
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 地蔵岳の前で初心者の山登り教室のご常連の原田さんと一緒に記念撮影。原田さんは今年、15回も初心者のための山登り教室に参加されたそうです。金時山で最初にお会いした時に比べて随分と体重を落とされたようです。038.gif
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 地蔵岳に着いたのは12時過ぎでした。ガイドの千田さんから13時15分までの大休憩を取ることが告げられると、参加者はみんな大喜びでした。
 ゆったり飯豊山の時のように、大休憩を取ろうとしたガイドさんに面罵痛罵(めんばつうば)して文句を言う馬鹿な年寄りは一人もいませんでした。と言うよりは、年寄りが一人もいませんでした。マナーが悪く、頭のおかしい年寄りのいない山行はとても気持ちのいいものです。アミューズトラベルはマナーの悪い、頭のおかしい年寄りを参加させるべきではありません。人生の先輩として知恵を積み重ねてきたわけでもなく、ただ年齢を重ねて無駄に生きているだけで、若い世代の誰からも尊敬されない屍のような老人を参加させているから、若い世代の客層が全く増えないと考えます。このようなことを許していたら、アミューズはいずれ立ち行かなくなると思います。
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 賽の河原にザックをデポし、私たちアミューズチームはオベリスクの巨岩の下、お地蔵様が安置されている場所まで登りました。それ以上は危険であるため登らないようにとの指示でした。
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 オベリスクの巨岩のしたで記念撮影。
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 オベリスクの巨岩によじ登っている人たちがいました。大学の山岳部の学生さんだそうです。
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 地蔵岳のオベリスクで十分に楽しんだあと、花崗岩の砂走りを下って行きました。
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 今日の宿泊先は鳳凰小屋でした。地蔵岳を降り始めてから30分も経たないうちに到着しました。鳳凰小屋には缶ビールはありませんでした。売っていたのは「合成清酒」というなんとも怪しげな紙パックに入っていた日本酒だけでした。それでも何も無いよりはマシなので、その合成清酒を談話室のコタツに入って飲みました。普段、二日酔いはしないのですが、翌朝、頭が重かったです。合成清酒のせいでしょう。037.gif
 鳳凰小屋の消灯はなんと19時30分です。しかも実際には19時を少し回ったところで、すべての電気が消えてしまいました。千田さんと原田さんと3人で1階の部屋で消灯後も合成清酒を飲みながら、山の話をしました。もちろん、千田さんには飯豊山でマナーの悪い、頭のおかしい婆さんがいたこともお話しましたが、やはり千田さんは鎖場で後続の方たちのサポートをしていたため、婆さんの悪行をご存知ありませんでした。婆さんは狡猾なので、倉持さんも婆さんの正体を知らないはずです。そういう、どうしようもない婆さんは参加者のうち、ほんのひと握りなのですが、参加させないことに越したことはありません。アミューズトラベルには毅然とした態度をとってもらいたいものです。このまま放置しておくと、必ずトラブルが起こることは間違いないと思います。
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 鳳凰小屋の前は紅葉が真っ盛りです。
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 次の写真は花が散ったあとのヤナギランです。
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 テント場にも彩豊かなテントの花が咲いていました。
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 テント場の人と一緒に記念撮影。テント場の人にも合成清酒を差し上げました。
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(掘六平/わさびの花の咲く頃)

(あづみ野うたごえ喫茶/わさびの花の咲く頃)

わさびの花の咲く頃(作詞、作曲:掘六平)

わさびの花は 白い十字架
初夏の風に 笑ってなびく
まだ雪のこる アルプスの
すそ野は田植えの 今盛りなり
こんなところさ 俺たちの村

腰の痛さに ふっと顔上げりゃ
いやにぼんやり 有明山よ
雪に浮き出す 蝶ヶ岳
小腹すいたぞ もうお茶の頃
こんなところさ 俺たちの村

初夏の長日も やがては暮れる
あちらこちらは 夕餉の明かり
泥にまみれて 汚れちゃ居るが
うちに帰れば おしきせもある
こんなところさ 俺たちの村


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 鳳凰三山の旅、最終日です。二日酔いというほどではありませんでしたが、合成清酒を飲み過ぎたせいか、朝は頭がスッキリしませんでした。しかし、朝日に照らされて鳳凰小屋の前の鮮やかな紅葉を見て、目が覚めました。
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 最終日も朝7時00分に出発しました。沢で振り返ると、地蔵岳のオベリスクが別れを告げていました。その勇姿はここで見納めになります。
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 最終日は急勾配の「ドンドコ沢」を下って、青木鉱泉の登山口まで下山します。ドンドコ沢の途中には、五色滝、白糸滝、鳳凰滝の3つの滝があります。下山を初めて1時間も経たないうちに最初の「五色滝」に到着しました。五色滝は朝日に照らされて、虹がかかっていました。
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 五色滝から下ること約90分、2番目の白糸滝に到着しました。
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 今日も晴天であったためトンドコ沢の歩きにくさをそれほど感じませんでしたが、いい歳、りょうちゃんの足の長さをもってしても届かない高さの段差も多くあり、しかも木の根っこがたくさん露出していたため、雨で濡れていたら、かなり慎重さを要求されたと思います。3番目の鳳凰滝は足場が悪く、トラロープを辿っていかなければならないため、スキップしました。
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 白い花崗岩の岸壁に赤と黄色の紅葉が鮮やかでした。
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 最後の悪場を通り、つづら折りの下山道を下って行きます。
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 ドンドコ沢も終盤で、花崗岩の白い岩が転がる白い沢でお昼ご飯を食べました。周囲の山の紅葉が鮮やかでした。
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 登山道から林道へ入り、12時26分に青木鉱泉に到着しました。ストレッチを済ませて、温泉へ向かいました。
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 入浴後、温泉のとなりの道の駅でお酒を調達し、バスの中で乾杯しながら新宿まで戻ってきました。068.gif
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新橋二丁目七番地
作詞:田久保真見、作曲:杉本眞人、歌:あさみちゆき


うすい座布団 一枚で
地べたに座って 四十年
時が流れて 人が流れる
濁流うねる この都会(まち)で
流されまいと 流されまいと
小石のように うずくまる
靴を磨けば こころも晴れる
今日も元気に がんばって
雨の日も 風の日も
新橋二丁目 七番地

こんな私に 出来たのは
一生懸命 生きること
秋の夕暮れ ひとつため息
赤チン色の 赤ちょうちん
一杯飲めば 一杯飲めば
人間なんて 立ち直る
靴の汚れは 心の汚れ
夢も磨けば また光る
雨の日も 風の日も
新橋二丁目 七番地

明日はきっと 明日はきっと
いいことあるさ 大丈夫
つらい気持は 靴みりゃわかる
今日もあなたは がんばった
雨の日も 風の日も
新橋二丁目 七番地


 
次回は伊吹山・恵那山の報告をします。060.gif060.gif

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by ryott-ryott | 2012-10-31 23:31 | 鳳凰三山