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南アルプスの光る岩塔、光岳にブロッケンを見た!

登山
旅行・地域
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 なかなかブログが実態に追いつきません。先週の10月24日(土)は蔵王に行く予定でしたが右眼球からの出血で、診察を受けるため、翌週に延期しました。しかし、今週末も会社に休日出勤しなければならなくなり、蔵王行きをキャンセルしました。蔵王は来年モンスターでもまた見に行こうかと考えています。11月以降の予定は以下のとおりです。

 11月 8日(土) 同窓会
 11月13日(木) 歩の会(桧沢岳)
 11月15日(土) 囲碁の会
 11月22日(土) ボジョレー試飲会
 11月29日(土)~30日(日) 夫神山・独鈷山(山旅クラブ)
 12月 3日(水) 庚申山・桜山(山旅クラブ)
 12月20日(土)~21日(日) 月居山・奥久慈男体山(山旅クラブ)
 12月23日(火祝) クリスマス会
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 9月12日(金)~14日(日)は南アルプスの光岳に行ってきました。当初、翌週の飛び石連休に光岳を予定していましたが、光小屋の年内営業が9月14日で終了のため、予定を1週間早めて光岳に行くことになりました。紅葉シーズンを前にして営業を終了してしまうのは、光小屋が県営だからでしょうか。トミーさんは「公務員はサービス業に対する姿勢がなっていない、けしからん!」と言って、カンカンに怒っていました。いつものようにいい歳、りょうちゃんが写っている写真はすべてトミーさんのブログからもらいました。
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 9月12日(金)は前泊で下栗の里に宿泊しました。豊橋駅から飯田線特急伊那路に乗り換えて平岡駅まで行きます。聖岳でご一緒したS木さんに電車の中でお会いしました。相変わらずS木さんの口車の回転は早く、2時間かかる平岡駅にあっという間に到着しました。037.gif
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 平岡駅にはいつもの国産高級リムジンカーが迎えに来ており、S木さんと共に日本のチロル下栗の里に向かいました。下栗の里だけあって、道路には大きな栗の実がたくさん落ちており、トミーさんとS木さんは夢中で拾っていました。
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 この日は天気がよく、下栗の里から7月に登った聖岳、上河内岳、茶臼岳が見えていました。天気予報では3日間はまずまずの天候のようです。
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 民宿にチェックインする前に下栗の里の遊歩道に行きました。写真は遊歩道の展望台から見た下栗の里です。
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 本日宿泊する民宿みやしたさん。民宿の名前はみやしたですが、経営者はみやしたさんではありませんでした。
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 ご主人が囲炉裏でじゃがいもを焼いてくれました。
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 民宿みやしたの豪華な夕飯。私たち4名の他に写真家の人が夕飯を食べに来ていました。朝夕の写真を撮りに来ているそうです。
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(第88回安曇野歌声喫茶/ねがい)

ねがい(作詞:広島市立大州中学校3年生有志、作曲:たかだりゅうじ)

もしもこの頭上に 落とされたものが
ミサイルでなく
本やノートであったなら
無知や偏見から 解き放たれて
君は戦うことを やめるだろう

もしもこの地上に 響き合うものが
爆音ではなく 歌の調べであったなら
恐怖や憎しみに とらわれないで
人は自由の歌を 歌うだろう

もしもこの足元に 植えられたものが
地雷ではなく 小麦の種であったなら
飢えや争いに 苦しまないで
共に分かち合って 暮らすだろう

もしもひとつだけ 願いが叶うならば
戦争捨てて 世界に愛と平和を
この願いかなうまで 私たちは
歩み続けることを やめないだろう

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 いつもこの欄では小学館「一日一話人物歳時記」から引用していますが、今日はこれまで何回か掲載した「村田英雄伝説」を載せます。この村田英雄伝説は2012年10月に九州の日本百名山に行ったときに浦安湯屋のともちゃんから聞いた話を文字に起こしたものです。年末に勇才さんに行ったときに、隣に座っていた年配の女性と歌謡曲の話になり、私が話した「村田英雄伝説」に大変な興味と感動を示して下さいました。再度、村田英雄伝説を掲載します。

 その昔、終生のライバルと言われた二人の浪曲師がいました。村田英雄と三波春夫です。三波春夫は1923年7月19日に現在の新潟県長岡市に生まれ、1939年16歳のときに浪曲師としてデビューします。その後、戦況悪化により三波春夫自身も1944年に陸軍に入隊し、満洲へ渡ります。三波春夫は満州で敗戦を迎え、ハバロフスクの捕虜収容所に送られて、4年間のシベリア抑留生活を送ることになりました。1949年に帰国し、浪曲師として再び活躍をはじめます。

 一方、村田英雄は1929年1月17日、現在の福岡県うきは市に生まれ、その後、唐津市へ移り、5歳のときに浪曲師酒井雲に弟子入りします。その後、村田英雄は13歳で真打に昇進し、14歳で酒井雲坊一座の座長も務め、九州の地方公演で活躍を続けます。
二人の浪曲師、三波春夫と村田英雄は浪曲の全国大会でたびたび激突することになります。しかし、いつも1位に輝くのは村田英雄であり、三波春夫は常に2番。三波はどうしても村田に勝つことはできませんでした。

 浪曲の世界では村田に勝つことが出来ないと悟った三波は、1957年に芸名を「三波春夫」と改めて、新規一転し歌謡界へとデビューします。するとどうでしょう、出す歌はすべて大ヒット。飛ぶ鳥を落とす勢いです。「お客様は神様です!」という有名なフレーズでも知られる通り、三波の天性の明るさが多くのファンを魅きつけました。

 三波の歌謡界での活躍を見ながら、村田は日本一の浪曲師を夢見て東京へ上京します。そして村田にも転機がやってきます。今や歌謡界のトップにまで上り詰めた三波春夫に歌で勝負できるのは村田しかいないと考えていた人物がいました。その人こそ、あの古賀政男です。古賀政男からの誘いに対して、最初、村田はためらいました。村田はすでに結婚もしており、果たして歌謡界でやっていけるのか迷ったそうです。浪曲の世界では常に自分がトップに君臨し、三波春夫にその座を譲ることがなかった、その三波が今や歌謡界で大活躍していることを目の当たりにし、ついに古賀政男からの歌謡界への誘いを受けることにしました。

 1958年、古賀政男とのコンビで最初に出したのが「無法松の一生」です。しかし、考えていたとおりにはうまくいかないもので、「無法松の一生」はまったくヒットしませんでした。三波春夫とは対照的に、村田英雄はヒット曲には恵まれませんでした。三波春夫が毎年のようにNHK紅白歌合戦でトリを務めているのに、村田英雄は紅白出場すら出来なかったのです。「やはり自分には歌謡界には向いていない、浪曲の世界に戻ろう。」と決心し、歌謡曲の師匠である古賀政男に歌謡界をやめたいと申し出ます。それを聞いた古賀政男は烈火のごとく激昂し、村田英雄を殴り蹴り、破門同然で古賀政男から縁を切られてしまいました。

 村田英雄と古賀政男のやりとりの一部始終を横目で見ていた作曲家がいました。失意の村田に手を差し伸べたのは、美空ひばりの「みだれ髪」でよく知られている船村徹でした。浪曲で鍛え上げた村田の重厚な声は古賀政男の曲調には合わないと、船村は考えていました。その村田に船村から贈った曲があの「王将」(作詞:西条八十)でした。王将は瞬く間に大ヒットします。最終的には300万枚を超え、戦後はじめてのミリオンセラーになったと言われています。しかも、この王将は1961年(昭和36年)と1962年(昭和37年)の2年連続NHK紅白歌合戦で歌われました。この船村徹の「王将」をきっかけに村田英雄は三波春夫と肩を並べる存在になりました。

 歌謡界で成功を収めた村田の公演会に、それを見守るひとりの男性の姿がありました。歌謡界に村田を引き入れた古賀政男です。古賀政男は自分が村田を歌謡界へ誘った責任を感じていたのでしょう。成功した村田の姿を見て、古賀政男は安心して帰って行ったと言います。

(浦安湯屋ともちゃんの「村田英雄伝説」より)

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 9月13日(土)、光岳山頂に向けて出発します。予定では行動時間は12時間。車で行くことを予定していた林道が台風で崩れて、90分ほど林道を歩かなければならなくなったため、行動時間が結構伸びました。宮下さんのお話では台風で林道が崩れてから、登山客はあまり来ないとのことでしたが、発電所手前の駐車場は登山客の車でいっぱいでした。90分の林道歩きを少しでも短縮するため、自転車に乗って登山口まで行く登山者も多く見られました。

 私たちも林道歩きから登山口へと向かっていましたが、登山道を整備するおじさんの車が通りかかり、荷台に乗せて登山口まで連れて行ってくれました。自転車を飛ばす連中を次々と追い越し、90分かかる林道を20分足らずで登山口まで来ることができました。いい歳、りょうちゃんの普段の行いの良さが、トミーさん、S木さん、A柳さん、3人の行いの悪さを大幅に上回っていたためでしょう。
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 S木さんは車に乗せてくれたおじさんにお礼のお金を渡そうとしていましたが、受け取れないと断られていました。トミーさんが、「S木さんがおじさんにチューしてあげればいいんだよ。お金は俺にくれ。」と言っていましたが、当然ながら、おじさんにチューも断られってしまったみたいです。世の中の人は全員断ると思います。写真は登山口の駐車場です。午前5時34分。041.gif
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 登山口の橋を渡るといきなり急登になります。
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 面平で休憩。午前7時20分。
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 午前10時23分。易老岳に到着。樹林に囲まれて展望のない山頂です。しかもどこがピークかわかりにくい平坦な山頂です。
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 三吉平~三吉ガレ。
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 ガレた登山の先輩たち。
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 地図ではゴーロの谷筋と書いてあります。11時56分。歩き始めて6時間30分がすでに経過。このゴーロの谷筋はかなり長く、向こうに光岳につづく尾根筋が見えていますが、なかなかたどり着きません。この時点で結構疲れていましたが、やはり林道を車に乗せてもらった効果がかなり大きかったと思います。038.gif
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 12時40分。ようやく尾根筋の静高平にたどり着きました。
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 丘みたいな山がイザルヶ岳です。翌日登りました。
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 光小屋が見えます。その後ろが光岳です。
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 12時59分。光小屋に到着。着替え、食料などの余計な荷物を小屋にデポし、山頂に向かいました。
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 13時30分。光岳山頂に到着しました。いい歳、りょうちゃん、日本百名山86座目になりました。光岳山頂も樹林に囲まれ、展望はありません。
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 光岳山頂から約7分の場所に有名な光石がありました。石灰岩の大きな岩のかたまりです。
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 光石の周囲は切れ落ちており、いい歳、りょうちゃんはすぐに安全な登山道に戻りました。寿命の少ない先輩がたは、いつまでも光石の上をウロウロして天国に行く準備をしていました。
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 光岳の山腹から見たイザルヶ岳。左側に静高平の木道が見えます。
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 15時に光小屋に戻ってきました。1時間半も遊んでいたんですね。光小屋は素泊まりで、食事は自分で持参しなければなりませんが、小屋にはビール、日本酒、ペットボトル、アルファ米、カップヌードルも売っています。S木さんは平岡駅でカップヌードルを買っていきましたが、「小屋に売っているなら買ってこなければよかった。」と話していると小屋のご主人は「高いから買わないほうがいい。」と言ってきました。売るつもりがないようです。それともS木さんだからでしょうか。
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 光小屋の前で、光岳登頂を祝って、乾杯していると、私たちを荷台に乗せてくれたおじさんたちが小屋に到着しました。横断幕を持って、小屋の前で記念撮影をしており、私たちにも横断幕を貸してくれました。左から二人目の白髪のメガネをかけたおじさんが光小屋のご主人です。
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 光小屋はたいへん空いており、2階のひとつのフロアに私たち4人で使うことができました。夕飯のアルファ米を持ってきていましたが、お酒とおつまみでお腹がいっぱいになり18時過ぎに寝てしまいました。
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(あづみ野うたごえ喫茶/わさびの花の咲く頃)
わさびの花の咲く頃(作詞、作曲:掘六平)

わさびの花は 白い十字架
初夏の風に 笑ってなびく
まだ雪のこる アルプスの
すそ野は田植えの 今盛りなり
こんなところさ 俺たちの村

腰の痛さに ふっと顔上げりゃ
いやにぼんやり 有明山よ
雪に浮き出す 蝶ヶ岳
小腹すいたぞ もうお茶の頃
こんなところさ 俺たちの村

初夏の長日も やがては暮れる
あちらこちらは 夕餉の明かり
泥にまみれて 汚れちゃ居るが
うちに帰れば おしきせもある
こんなところさ 俺たちの村



(ダーク・ダックス/銀色の道)
銀色の道(作詞:塚田茂、作曲:宮川泰、歌:ダーク・ダックス、ザ・ピーナッツ)


遠い 遠い はるかな道は
冬の嵐が 吹いてるが
谷間の春は 花が咲いてる
ひとり ひとり 今日もひとり
銀色のはるかな道

ひとりひとり はるかな道は
つらいだろうが がんばろう
苦しい坂も 止まればさがる
続く 続く 明日も続く
銀色の はるかな道

続く 続く はるかな道を
暗い夜空を 迷わずに
ふたりの星よ 照らしておくれ
近い 近い 夜明けは近い
銀色の はるかな道
はるかな道 はるかな道

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9月14日(日)、イザルヶ岳に立ち寄り、下山します。持参したアルファ米を食べた後、光小屋の前から、富士山5合目あたりからのご来光を見ることができました。S木さんからは「このアングルで写真を撮って!」と早朝から小うるさい指示をたくさんいただきました。
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 イザルヶ岳の山頂に人がいるのがわかりました。
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 光小屋にお別れし、私たちもイザルヶ岳へ向かいました。木道脇の登り口からわずか5分くらいでイザルヶ岳山頂に到着できます。広い平坦な山頂です。
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 今日は3日間のうちで最も天気がよいはずでしたが、霧が立ち込めてきました。そして86座目にしてはじめてブロッケン現象を見ることができました。太陽を背に、自分の前方に円形の虹ができており、その円形の虹の中心部に自分の影が投影されています。この虹と、虹の中に投影された自分の影をあわせてブロッケン現象と呼んでいるようです。
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 子どもの頃に見た少年誌に、「雲の中にイエス・キリストを見た!」という特集記事を興味深く読んだものですが、今考えるとイエス・キリストなんかではなくブロッケン現象だったのだと思います。トミーさんのブロッケン現象の場合は、イエス・キリストではなく、「雲の中にお地蔵様を見た!」になってしまいますね。037.gif
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 ブロッケン現象を存分に楽しんだあとは、昨日登ってきた道を下山していきました。たくさんの方がすれ違いで光小屋のほうへ向かっていました。光小屋最終日に宿泊しようという登山者ではないでしょうか。S木さんによれば、すれ違った人が70人以上いたそうです。70人全員宿泊したら、1つのシラフを3人くらいで使わないと泊まれないでしょう。
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 下山時の易老岳。標識が新しくなっています。昨日は何が書いてあるかわかりませんでした。整備のおじさんたちが取り替えたのでしょう。帰りも車に乗せてくれないものかと、話しながら下山しました。
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 11時40分に登山口に戻ってきました。整備のおじさんたちは来なかったので、発電所駐車場まで林道を歩きました。川に釣り人がいました。
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 駐車場でA柳さんとお別れし、入浴を済ませて、飯田線に乗って3時間もS木さんの話を聞きながら、帰ってきました。
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本田美奈子/恋のバカンス
作詞:岩谷時子、作曲:宮川泰、歌:ザ・ピーナッツ

ためいきの出るような
あなたのくちづけに
甘い恋を夢みる
乙女ごころよ
金色にかがやく
熱い砂のうえに
裸で恋をしよう
人魚のように

陽にやけた ほほよせて
ささやいた約束は
二人だけの秘めごと
ためいきが出ちゃう
ああ恋のよろこびに
バラ色の月日よ
はじめてあなたを見た
恋のバカンス

陽にやけた ほほよせて
ささやいた約束は
二人だけの秘めごと
ためいきが出ちゃう
ああ恋のよろこびに
バラ色の月日よ
はじめてあなたを見た
恋のバカンス



 
次回は鹿島槍ヶ岳の報告をします

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by ryott-ryott | 2014-11-03 09:28 | 光岳